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慶林館ブログ

【2022年共通テスト数学ⅠA分析】

まだまだ寒い日が続いておりますが、3学期も半ばになってきました。

慶林館ゆめタウン中津校、高校部の月脚です。

コロナウイルスの感染拡大が懸念されるなか、3蜜を避け、消毒、マスクを徹底して、感染症対策を行いましょう。

今年度実施された大学入学共通テストは、数学で大波乱が起きました。昨年の入試よりも大幅に難しくなり、数学ⅠAの平均点は昨年より17.72点下がり、37.96点数学ⅡBの平均点は昨年より16.87点下がり、43.06点でした。

数学ⅠAで印象に残った問題は、第1問は2部構成から3部構成となり、[1]数と式[2]図形と計量[3]図形と計量、2次関数の出題内容で、[2]が日常生活で数学を扱う場面を想定した問題でした。地図アプリを題材に、山頂を見上げる角度を考察する問題で、図の縮尺を考慮して正接の値を計算する部分は目新しく、共通テストが求める思考力・判断力が必要とされる問題でした。[3]は、説明的な文章もなく、簡素化された問題だったのですが、図形を作図し三角形が成り立つ条件と正弦定理、与えられた条件式を考慮しながら、立式しなければならず、第1問から苦戦する問題構成となってました。

数学ⅡBで印象に残った問題は、第3問の数列が難しく、見慣れない設定に加え、長大なリード文、さらには対話中のヒントを元に条件を正しく理解し立式する必要がありました。思うように解き進められなかった受験生も数多くいたことと思いました。

共通テストを終えた3年生はお疲れ様でした。志望校に向けて、もうひと踏ん張りです。2次試験対策頑張りましょう!

これから受験生となる、高校2年生は今年度の入試を踏まえて、数学のアドバイスをお伝えします。

数学ⅠA、ⅡBに関しては出題される分野は決まっており、その分野に関していかに事前準備しておくのかが重要になります。まずは基礎知識として、公式を覚え扱えるようになることが重要です。それを踏まえて、①数学の知識を用いた出題内容に対する読解力と、②条件式を立式できるようになる思考力③解法の手順を理解し解く能力を身に付けましょう。①~③は共通テスト対策問題集などを用い、1年かけて繰り返し反復練習して、さまざまな形式の問題でも対応できるようにしていきましょう。