続々『源氏物語』新写本発見
前々回から続いている『古典シリーズ』も今回で終了予定です。
校訂の跡を見ることで、書いたのが誰かが特定されたこともあります。
松尾芭蕉の『奥の細道』の原本は、
平成になってから芭蕉自身の直筆(真筆本)が発見されています。
訂正の箇所には貼り紙がしてあり、その貼り紙を剥がして、
元は何と書いてあったのか、一字一字見るという作業を繰り返していきます。
何回も修正されている箇所もあり、推敲を重ねたことが分かり、大変興味深い研究です。
『新国語便覧』(大分県中学校国語教育研究会編)に写真で詳しく掲載されています。
中学生の皆さんはぜひ見てみてください。

『奥の細道』でも、藤原定家編の『源氏物語』写本でも、
変体仮名という昔の仮名で書かれていて、
漢字の行書や草書も現代の普段使う文字に直す(翻刻;ほんこくといいます)
ところから作業をしなければなりません。
文学部で古典の研究室に進むと、翻刻は避けて通れないところです。
大学院の入試で、問題の本文が変体仮名で、
翻刻してから問題を解くというものもあります。
慣れると、まあまあスムーズに読めるようになりますが、
運動と同じで、少しブランクがあると、勘が戻るのに時間が掛かります。
何事も、こつこつ続けてこそ、身につくものかもしれません。
勉強に関してもやっぱりそうです。
こつこつと続けた人が最後に笑う気がします。




