シリーズ:国語・学びの爪痕を残せ! 第1回(現代文授業ノート編)
皆さんこんにちは。
この時期は、中学生や高校生は定期テストの試験範囲や日程が発表され、
テスト対策に追われていることでしょう。
ここ別府校でも、定期テストへ向けての準備に追われている生徒も多くいます。
ところで、国語の定期テスト前に生徒さんからよくある質問に、
「現代文のテスト勉強はなにをすればいいんですか?」というものがあります。
聞くと、復習用のドリルやプリントは一通り問題を解き、解答・解説にも目を通した様子。
そんな時、私からの生徒への次の質問は決まってこうです。
「じゃあ、授業中に使っているノートは見た?」
ここで?マークを浮かべる生徒さんも少なからずいます。
国語に関して、ことに定期テストとなると、
手元にあるノートの充実度がそのまま試験の点数に直結する!
といっても過言ではありません。
「事前の仕込み」がモノを言うのです。
おいしい料理だって、良質な材料を用意し適切な下ごしらえを施す、
という下準備なしには出来っこないですから。
学校の先生が現代文の際に話すことの多くは、「客観的」に重要度の高い部分です。
つまり、皆さんが理解しておくべき部分=テストの場面で確実に問われる部分なのです。
もちろん、重要であるからこそ板書に反映させたり、
授業プリントの中でまとめたりしていることが多いですが。
また、教えている先生が特に重要だと考えている部分については、特に力を入れて話すものです。
それこそ大声であったり、ゆっくりはっきりであったり、くどい程に繰り返したりと。
そのように工夫して伝えた部分については、授業中にきちんと話を聞いていたか?
をテストで問うために、敢えて文字に残さずにおくということも十分に考えられます。
近時の傾向として思うに、学校から与えられる、授業ノートの役割を果たすまとめプリントや
教科書準拠のまとめドリルが充実し(過ぎ?)ているようです。ある程度の点数を取るということが
目標であれば、これらをしっかり埋めて見直すことで十分でしょう。
しかしながら、「さらなる高み」目指すのであれば、授業を
得点に直結する”ネタ”集めを行う、勝負の場と認識してほしい。
先生の話を聞いて、重要と思われるキーワードやキーフレーズを抽出し、
レイアウトをも意識しながらノートを取る。
付け加えれば、このレベルを如才なくこなせれば、
教官がひたすらしゃべり倒す大学での講義の聴講にも耐えうる実力の持ち主と言えます。
国語の先生から放たれるウィスパーボイス(笑)と格闘しながら、
来るべき将来へ備えての鍛錬の場にもなるでしょう。
最後に、このようにして仕上がった良質な”ネタ”を試験直前までに十分に見直すこと
が必要なのは言うまでもありません。
理解しテストでの得点につなげる「手段」としての授業ノート作成それ自体が、
「目的」となってしまっては本末転倒ですからね。