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慶林館ブログ

やり直し時の分析で見極める力を養おう!

皆さん、こんにちは!大分校高校部の安東です。

数学などの理系科目の受験勉強をしている時によく相談されることの1つとして、「捨てる問題を見分けられない」というものがあります。

満点を狙っている人以外は、試験時間内に現時点の実力で解ける問題をきちんと見分けて、
そうでないものを後回しにする - そのような問題を選ぶことを「捨てる問題を選ぶ」と言いますが、
その選び方は、短期間で身につくものというよりも時間をかけて経験的に身に着けていくものだと考えています。
そこで、日頃の勉強、特に「テストのやり直し」の所でそういうことを意識していく必要があります。
今回はテストのやり直しについて、上記の視点でお話していきます。

まず、テストのやり直しをする際には「間違えた箇所について復習して、正しい解答を学習する」ことが最初の段階となります。
しかし「捨てる問題を選ぶ」感覚をつけるためには、そのあとが重要になります。
正しい解答を身に着けたところで、更に1つ1つ次のような視点で分析していきましょう。

① 問題の難易度から判断して、現時点の自分の実力で正解できた可能性があるかどうか
② 実際に解いてみたときに、解答にどのくらい時間がかかるか

① では、誤答箇所が正解だった場合、テストの点数に加算すると(制限時間が無ければ) どれだけ点数をとれていたか、
を確認することができます。その点数でも目標の点数に届かない場合には、
現時点で勉強不足であるか、あるいは重要なポイントでつまづいている可能性があります。テスト前の勉強のしかたを見直していきましょう。

② で実際に問題を解いてみたとき、明らかに時間がかかりすぎてしまうような問題は、テスト本番でも制限時間内に最後まで解けない問題とみなすことができます。
「難易度からして正解できたはずの問題」であっても、時間がかかりすぎるようでは、テスト本番で確実に得点できるかは怪しくなってきます。
「解くのに時間がかかる問題」が多いなと感じる人は、日頃から解答のペースを少し上げるクセをつけていくようにしていきましょう。

このように、やり直しの際に問題を細かく分析をするクセをつけていくことで、テスト中に「あ、この問題後回しにした方が良いかも」というカンが働くようになっていきます。
後回しにする問題が多すぎると本末転倒になってしまいますので、その場合は更に「後回しにした問題の中で優先的に解く問題を選ぶ」というセンスも必要になり、
それは何度かテストのやり直しを経験しないと身につかない技術だと思っています。
日頃からやり直しで分析する習慣をつけて、見極める目を身に着けていきましょう!