入試に役立つ理科実験「音の伝わり方」
こんにちは。理科実験教室を担当している望月です。
今回は、入試にもよく出てくる「音」についてです。
光の速さは、秒速30万Kmととても速いのですが、
音の速さは、秒速340mと光に比べるとそんなに速くありません。
光は宇宙空間を通して(太陽の光など)届きますが、音が伝わるには、
「伝えるもの」が必要です。
それが「空気」や「物体」です。
これは、「風船電話」です。
紙コップに向かって話すと、
・紙コップの中の「空気が振動」
・紙コップの「底が振動」
・風船の「ゴムが振動」
・風船内の「空気が振動」
・風船の反対側の「ゴムが振動」
・反対側の紙コップの「底が振動」
・反対側の紙コップの中の「空気が振動」
して、声が聞こえる、というしくみです。
音が伝わるには、いろいろなものが振動して伝わることがわかりますね。
では、その伝えるものをなくしてしまったらどうなるでしょうか。
チリンチリンと鳴る鈴を入れた丸底フラスコ。
中に入っている水を加熱して水蒸気として
どんどん外に追い出します。
ピンチコックを使って出口をのゴム管を閉じた後
加熱をやめて冷やします。
すると、中の気圧が下がって真空に近い状態を
つくりだすことができるのです。
冷えてから、フラスコをゆらしてみると・・・
鈴が鳴る音は「ほとんど聞こえません」。
「そうすると、宇宙空間でも音は聞こえないんですね」と、実験後の考察に書かれていました。
音についても、いろいろ実験してみると
たくさんのことがわかりそうですね!