入試に役立つ理科実験「アンモニアの噴水」
こんにちは。理科実験教室を担当している望月です。
今回の話は、「アンモニアの噴水実験」についての話です。
まず、実験について説明します。
・アンモニアをいれたフラスコをさかさまにします。
・・・アンモニアは空気より軽いため、下からはでてきません。
・・・空気より軽い気体は、他に水素があります。
・ガラス管をさしたゴム栓をとりつけます。
・写真下に見える注射器のピストンを引いて、水を下から吸い上げます。
すると、フラスコ内のガラス管の口から勢いよく水が中にふきあげます。
「噴水」ですね!
また、中に入った水が赤く染まっています。
これはアルカリ性を調べるための「フェノールフタレイン」という指示薬が
水に溶かされているためです。
なぜ、こんな現象(噴水)がおこるのでしょう?
アンモニア(化学式 NH3)と水が触れると、アンモニアはとても「水に溶けやすい」ため、
フラスコに入ってきた水は、アンモニア水になります。
気体のアンモニアが占めていた部分・・・アンモニアがなくなる。
水が占めていた部分・・・アンモニアが溶けてアンモニア水に変わる。
ので、フラスコ内に真空部分ができて、下からさらに水が吸い込まれて「噴水」が続きます。
フラスコ内がすべてアンモニア水でいっぱいになると、
「噴水」は止まります。
アンモニアの性質をうまく使った実験ですね!