共通テストお疲れ様でした!国語(古典)所感
こんにちは。慶林館大分セントポルタ校高校部の奥山です。
年が改まり、先日初めての大学入試共通テストが実施されました。
そこで、今回はその中で国語(古典)の出題がどのようなものであったか、そして来年度以降のために何を注意すれば良いのか、気づいた点のアドバイスをしていきます。
今回の古文の特長は、
本文は短め。選択肢もやや短め。
文法の単独問題は出題されず。
でしたが、易しくなってはなく、むしろやや解きづらいものでした。その理由は、
1.敬語表現が多い
2.和歌そのものの理解が必要
3.登場人物が比較的多い上、脇役の行動も設問で尋ねられる。
4.各々の選択肢を選ぶのに、基本知識(正確な単語・文法)が要求される。
などが挙げられます。
一方、漢文は例年と同じ位のレベルでしたが、
「『漢詩』とそれに関わる『物語文』の読み比べ」が必要で、関連している箇所を正確に読み取ることが求められました。
また、古文同様、基礎知識(漢字・句法・漢詩の押韻)がないと、解けない問題でした。
これから共通テスト古文・漢文対策をする際には、まず
1.基本知識をおろそかにしない。
古文の助動詞や敬語、漢文句法は「3か月以内」など、期限を切って、集中的に覚えこむ!
2.易しい文章から読み始め、古典の言い回しに慣れていく
古文なら説話(今昔物語・宇治拾遺物語など)、漢文なら故事成語の由来の話から読むと、慣用句や対句表現など、身に付きやすいです。
3.和歌に近づいていく
百人一首大会などで覚えた和歌、その成り立ちや意味を調べると、割と面白い話や魅力的な
人物像が浮かびあがってきます。まずは自分の知っている歌をネットで検索してみては?
百人一首以外では、「伊勢物語」を読んでみることをお勧めします。
長い道のりも足下の一歩から。目指すゴールに確実にたどりつけるよう、着実に
歩みを進めて下さいね!