入試に役立つ理科実験「電流による磁界のはたらき」
こんにちは。理科実験教室を担当している望月です。
今回は、入試にもよく出てくる「電流による磁界」についてです。
エナメル線をぐるぐる巻いてコイルをつくります。
このコイルに電流を流すと、電流による磁界が発生します。
つまり、「電磁石」になるわけですね。
コイルの巻き数が多いほど、
また、巻いている密度が大きいほど、
磁界の強さは強くなります。
つくったコイルを紙コップの底に固定します。
エナメル線の端に、イヤホンジャックの線を取り付けます。
最近のイヤホンはステレオなので、
片方の線だけを使い、
取り出した中の線
(片方に2本ずつ入っています)
にそれぞれエナメル線の端(エナメルをはぎとって)を結びつけます。
iPadなどのイヤホン端子につなぐと、
・イヤホン端子から電流が流れる。
↓
・コイルから磁界が発生する。
↓
・コイルのそばに強力な磁石を近づけると、磁石と「コイルの磁界」の間で、
「引力(引き合う力)」と「斥力(反発しあう力)」が発生して振動する。
↓
・振動が紙コップ内の空気をふるわせて「音」となり聞こえる。
コイルと磁石だけで音が聞こえるのは、とても不思議です。
身近にあるもので知っている道具をつくってみると、とても興味深いですね。
※強力な磁石は電子機器や電子カードに影響を及ぼすので注意が必要です。
※イヤホンの線はとても細くまたエナメルがついているので、よく接触させないと音は聞こえません。