シリーズ:国語・学びの爪痕を残せ! 第2回(“解き終えた後の”問題用紙 編)
皆さん、お久しぶりです。
慶林館別府校で文系科目指導を担当しているTです。
久々のブログ投稿となってしまいまいた。
シリーズ化と銘打ちながら、一瞬の輝きのうちに消え失せてしまう
「打ち上げ花火状態」となってしまい、どうもすみません。
花火が似合う夏は遥か彼方どころか、
今年度の受験シーズンも、中学入試やセンター試験が終わり、
私大入試も大詰めを迎えると、いよいよ国公立大学二次試験と
国立高専・公立高校入試を残すのみとなりました。
ここ別府校でも、小・中・高校生向けの個別指導に加え、
高校受験生向けの「日曜ゼミ」を実施しており、
私も国語をはじめ、各文系科目の問題解説などに当たることがままあります。
そんなわけで、生徒の皆さんが問題を解き終えてからの問題用紙を
目にすることが増えているわけですが、
私の心の中(時々セリフ付き)でのツッコミ頻度NO.1がコレです。
「この問題、そっくりそのまま永久保存版にするつもり??」
思うに、問題文中にマーキングを行う目的とは・・・
・キーワード(同義語/対立概念)の抽出
・つなぎ言葉をチェックし、論理の流れを確認
・筆者の主張に該当する部分の抽出
(まあ、その他チェックすべき点は色々あるでしょうが)
いずれにせよ、一言でいえば
「文を読みやすくし、設問に対して考えやすく&答えやすくする」
ためなのです。
限られた時間の中で解答をまとめあげるためには、
これは欠かせない作業なのです。
ですから、
「線を引く時間が勿体ないしぃ」
「解答に直接関係しない手順は無駄ァ」
といった言い訳は、決して通用しないのです。
何よりも、文中へのマーキングは
見直し(テスト時間中 & テスト終了後)の場面で
その効果をより良く発揮すると考えます。
解答のエッセンスとして指摘した部分が的を射たものであるか?
キーワードの推移に気づき、話の流れを追いかけられたか?
「来るべき次」のための振り返りの素材を、
演習を通じて自らが作るのであって、
これこそがまさに、「学びの爪痕を残」す ことなのです。
(やっと、テーマに繋げられました・・・)
これは特に、これから受験を控える皆さんにとっての
国語「受験対策」の一歩として欲しい取り組みです。
国語(特に現代文)は、目に見えての実力の伸びが実感しにくい科目です。
だからこそ、問題文へのマーキングを通じて、
文章だけでなくそれに取り組む自らに向き合い、
「正解にたどり着くことの出来る自分」を磨き上げることが、
近道にして王道なのです。