「うまく」ほめたい
「ほめる」ことについてお伝えしてきましたが、
「ほめ方がわからない。」「ほめるところがない。」
という大人の声を耳にします。
「ほめたら調子に乗るから良くない。」
「厳しく言わないときちんとできない。」
とも聞きます。
心にもないお世辞を並べたり、過剰にほめたり、
正すべきところをほったらかしにして、
むやみにほめるだけでは、もちろん良くないでしょう。
「ほめられた実感」が子供になければ、
「ほめた」人の自己満足に終わってしまいます。
「うまく」ほめることができたら、お互いどれほど気持ちが
よいことでしょう。「どんなほめ方をされたら、自分が嬉しいか?
と考えてみと、心地よいほめ方ができるかもしれません。
ほめて「あげる」のではなく、
「一緒に喜ぶ」ことが大切ではないかと思っています。
生徒さん自身が、「できた」ことに気づいていないとき、
「これができたのが嬉しい」と伝えただけで、
生徒さんは笑顔を見せてくれます。
一緒に勉強していて、「わかった!」の笑顔ほど
嬉しいものはありません。
その喜びを一緒に味わうことが、
「ほめる」ことともいえるのではないでしょうか。
講師と生徒さんも、親と子も、上下関係ではなく対等なはずです。
そこさえ忘れなければ、「うまく」ほめようとしなくても
伝わるものだと私自身は信じています。