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慶林館ブログ

入試に役立つ理科実験「有機物と無機物」

こんにちは。理科実験教室を担当している望月です。
今回は、入試によく出る「有機物・無機物」についてです。

鉄の燃焼

この写真を見てください。
激しく燃えて(燃焼)います。

上から粉状のものを、アルコールランプの炎にまいています。
その粉が燃えているのですね。
この物質は、有機物でしょうか?無機物でしょうか?

「燃えているから、有機物」と思う人はいませんか?
実は粉状のものは、「鉄」で、無機物です。

有機物の定義の一つに、「燃えて二酸化炭素がでてくる」というものがあります。
・二酸化炭素が出てくるためには、炭素(C)が必要。

しかし、
・燃焼は酸化であり、燃えるものに必ずしも炭素がふくまれている必要はない。
そのため、鉄が燃焼し、酸化されても二酸化炭素は出てこないのです。
燃えるという見える現象よりも、
その物質がなにからできているかという、
「分子式」「含まれている原子」により区別するのですね。

科学は、とても奥がふかいですね。