大分・中津・別府の個別指導

慶林館ブログ

入試に役立つ理科実験「電池をつくる」

こんにちは。理科実験教室を担当している望月です。
今回の話は、教科書に出てくる「電池」の話です。

電池でオルゴールを鳴らす

写真は、
「ボルタ電池」をつくって、そこから発生する電流を使い、
電子オルゴールを鳴らしているところです。

透明な容器の中には、
・水溶液
・金属板
が入っています。
これだけでどうやって電流が発生するのでしょうか。

電池の中身

中に入っている金属の板は、実は2種類です。
・銅(Cu)板
・亜鉛(Zn)板
そして、中に入っているのは「薄い塩酸(HCl)」です。

塩化水素の水溶液である塩酸の中には、
・水素イオン(+イオン)
・塩化物イオン(-イオン)があります。

金属は、水にとけてイオンになりやすいものとなりにくいものがあり、
水素と比較して、
Zn > H > Cu となります。つまり、
亜鉛は水素や銅よりイオンになりやすい。
そのため、
亜鉛板が次第にとけてイオンになっていくとともに、水素はイオンではなくなっていく。
そのときに放した「電子」が導線→電子オルゴール→導線→銅板で、
水素イオンに与えられ、水素の泡が発生します。

電池1
電池2
電池3
電池4

電池5こうして、
・亜鉛板が溶けていく。
・銅板の表面に水素の泡がつく。
現象とともに、電子オルゴールが鳴るのですね。

このように分割した図を書いてみるのもよいでしょう。