入試に役立つ理科実験「葉脈」
こんにちは。理科実験教室を担当している望月です。
今回は、入試によく出る「植物の葉のつくり」の話です。
これは、植物の葉から「葉肉」といわれる部分だけを溶かして、
「葉脈」だけをとりだした標本です。
葉は、植物が生きていくために必要な栄養分(デンプン)をつくりだすための器官です。
そのはたらきを「光合成」といいます。
光合成に必要なのは、
①光
②二酸化炭素
③水
です。
①光は、太陽から植物にふりそそぎます。
そのため、葉は、光を受けやすいように平たい形をしています。
②二酸化炭素は、葉の表面にある「気孔(きこう)」からとり入れます。
気孔では、それ以外にも酸素や水蒸気が出入りします。
③水は、土の中にある「根」から吸収します。
そのため、光合成をおこなう、葉のひとつひとつまで水を運んでこなければなりません。
そのための通路が「葉脈」です。
葉脈の中には、根からつながっている「道管」が入っていて、
水を運んできます。
写真を見ると、
「葉の隅々まで、水を運ぶための葉脈が網の目のように広がっている」のがわかります。
この写真の葉脈は「網状脈」なので、
「双子葉植物(最初に出てくる葉が2枚)」であることもわかりますね。
もう一つの種類「単子葉植物」の葉についても調べてみましょう。