桜はなぜ春に咲くのか・・・?
こんにちは。
慶林館小学部理系担当の佐々木です。
立春も過ぎて暖かく春めいた日も出てきました。
梅の花も咲いて、春はもうすぐそこまで来ています。
さて、日本の春と言えば「桜」ですね。
↓のような満開の桜が見られるのももうすぐです。
それではなぜ、桜は春に一斉に咲くのでしょうか?
気温が同じような、秋に咲いても不思議ではないですよね?
それは、春にならないと咲かない理由があるのです。
植物の花を咲かせるのは「開花ホルモン」という物質です。
それが何らかの刺激を受け、植物にはたらきかけて花を咲かせるという流れになります。
桜の場合、花が散り、青葉が出始める頃には次の花芽がすでにできています。
この花芽は夏⇒秋⇒冬と季節を過ごし、
秋から冬にかけて葉が散り、気温が下がると休眠状態になります。
(動物が冬に冬眠をするようなものだと考えてください)
眠った花芽は一定の低温にさらされると休眠から覚め、
春の気温の上昇とともに成長していきます。
↓のようにつぼみが大きくなってきます。
つまり、ある程度寒くならないと桜は咲かないんですね。
※暖冬の時に桜の開花が遅くなったという年もあります。
ところで、桜の開花に「600℃の法則」というのがあるのを知っていますか?
「その年の2月1日以降の最高気温を足し算していき、
その合計が600℃を超えた日に桜が開花する」というものです。
これはかなり精度の高いもので、実際の開花予想にも使われています。
今はインターネット等で気温の記録を調べることができるので、
本当かどうか確かめてみるのも面白いと思います。