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慶林館ブログ

入試に役立つ理科実験「反応のしやすさ」

こんにちは。理科実験教室を担当している望月です。
今回は、入試によく出る「化学反応」についてです。

この写真をまず見てみましょう。
燃えている写真
アルコールランプの炎の上で何かが激しく火花を出して燃えています。
燃えているものは何だと思いますか?

実は燃えているものは「鉄」です。
みなさんの身のまわりに鉄でできているものはたくさんあると思いますが、
鉄が燃えているのを見たことがあるでしょうか。

固くて、金属で、燃えないよ、というと思います。

実は燃えている鉄は、「粉」です。
鉄紛を燃やす。
アルコールランプの炎の上から、鉄の粉をそっとふりかけると、
火花を出して燃えます。(飛び散っても大丈夫なようにまわりにアルミホイルを敷いています)

「燃える」という現象は、中学校理科で学びますが、
「酸素と結合する化学変化(反応)=酸化」といいます。

酸化は空気中にある酸素と、物質がふれあっている(結びつきやすい)ほど、
急激に激しく起こります。
ふだん見ている鉄のかたまりは、表面しかふれていないので、
ゆっくりとしか酸化が起こりません。

粉になっている鉄は、まわりに空気が入り込み「ふれあっている面積が大きい」ので、
激しい酸化=燃焼(熱と光をまわりに出して燃える)を起こすのです。

※ちなみに、ゆっくりとした酸化のことを「さび」といいます。
鉄が少しずつさびていくのは、ゆっくりと燃えているのですね。